電動パワーステアリングフルード(EPS-F)の構造 作動 点検方法を解説

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雑学、ネタ

どうもこんにちわ 今回はエルグランド(TE52)の電動パワーステアリングフルード(EPS-F)の作動、構造、点検方法について解説を行います。

エルグランド TE52
・電動パワステ(EPS)なのにオイル?なにそれ?
・電動パワーステアリングオイルの構造は?
・電動パワーステアリングオイルの点検方法は?

そんな疑問を整備士歴10年以上の1級整備士が簡略化して簡潔に解説をします。

電動パワーステアリングフルートとは?

現行エルグランドのエンジンルームを点検中にこんなリザーバータンクを発見しました。

EーPSF? 電動パワステ・・フルード?

電動なのにオイル?なんだそれ?

恥ずかしながら初見だった私はE-PSFの存在を知らなかったので調べました。

修理書によると・・
電動ポンプ式油圧パワーステアリングシステム(車速転蛇速反応式)というシステムだそうで簡略化して説明をすると、油圧式のパワステだけどベーンポンプ(パワステベルト)を使用せずにモーター(電動)で駆動しているタイプ。といった感じです。

構造作動


タンク、ギヤポンプ、モーターが一体となっており、ギヤポンプ内でモーターがドライブピニオンを駆動させる構造です。(詳しい内部の情報は開示されていません)

作動としては・・
1、車速、操舵角速度に応じた回転数でモーターが駆動
2、ドライブピニオンが回転
3、ドリブンピニオンが回転
4、タンク内のフルードが吸入、吐出ポートから吐出

点検方法

液量点検

エンジン停止状態でCOLD時(液温0~30℃)リザーバーキャップのMIN~MAXの範囲内にフルードがあるかを点検する。

液漏れ点検

油圧系統の取り付け部、損傷、コネクタの緩み、摩耗がないかを点検します。

確認方法としては、アイドリング中にステアリングを左右に回転させ5秒保持させて漏れ状態を確認します。

ステアリングをいっぱいに切った状態で10秒以上保持するとポンプ故障の原因になりうるので注意しましょう。

使用される油脂

パワステオイルは日産純正パワーステアリングフルードE-PSFが設定されています。

電動パワーステアリングフルード以外のパワステオイルを使用すると操舵力が著しく重くなる可能性があるので注意が必要です。

 まとめ

今回はエルグランド(TE52)の電動パワーステアリングフルード(EPS-F)の作動、構造、点検方法についてまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。

余談になりますが記録簿の記載はパワステベルトは使用していないのでパワステベルトの欄は該当なしとなります。

私と同じように電動ナノニオイル?と悩まれてしまった人にこの記事が届きますように笑

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