どうもこんにちわ 今回はダイハツ車のヘッドライトオートレベリングシステムのコンピューターリセットの必要性、リセット方法などを解説していきます。
そんなお悩みを整備歴10年以上の一級整備士が解決すべく解説します。
継続検査時(車検時)の検査項目にもあるヘッドライト光軸の検査時に行う作業である光軸調整。
この光軸調整を行う前に必ずやらなければならない作業がヘッドライトオートレベリングシステムのコンピューターリセットです。
自動車検査員の方は必ず把握をしておく必要がありますので是非とも参考にしていただければと思います。
※追記:リセットをする動画も撮影してみました。
ヘッドライトオートレベリングシステムとは?
ヘッドライトライトレベリングコンピュータに内蔵されたGセンサなどの情報で車両の傾きを検知しヘッドライトの光軸を制御するシステムです。
制御することにより夜間走行時の視認性を確保することができます。
リセット作業の必要性
リセット作業を行わないとコンピュータにより光軸を補正、制御された状況を基準として光軸を調整することになるので結果、光軸がずれてしまいます。
リセットが必要な作業
必須作業
・ヘッドランプ交換
・ヘッドランプ脱着
推奨作業※
・レッカー移動時
・積車時
など
※リセット作業を行わなくても走行中に自動で補正が掛かります。
光軸調整、ヘッドライト交換、脱着時には必ずリセット作業を行おう
リセットが必要な車両
ダイハツに問い合わせて聞いてみたところキャスト以降の販売された車には基本的にオートレベリングが装着されているそうです。
トヨタ車のダイハツOEM系のタンク、ルーミー、ライズなどもリセット対象車両となっています。
ただし運転席に0~5のレベリングのダイアルが付いている車両はオートレベリング装着車ではありませんのでリセット作業は必要ありません。
リセット方法
リセットを行う前に・・
作業を行う前に以下の状態にしてください
空車状態(スペアタイヤはOK)
無乗員
ヘッドライトOFF
水平位置に停車
サイドブレーキ解除
リセット手順
1、ライトコントロールスイッチをAUTOにする
2、IGをONにする
3、ディマースイッチをPASS(手前に引いた状態)のままライトコントロールスイッチをAUTO⇔HEADの操作を5回行う
4、ディマースイッチをLO(元の位置)に戻す
5、メーターのヘッドライトオートレベリングウォーニングランプの表示でリセットできたことを確認
以上。
ちなみに診断機からリセットを行うこともできますが現場ではライトコントロールスイッチ経由で行った方が早いと思います。
動画
実際にリセットした作業を動画撮影してみました。タイミングなど参考にしてみてください。
まとめ
以上がヘッドライトオートレベリング リセット方法の解説でした。
リセット作業は主に車検時に行う作業だと思いますが知らずに調整を行ってしまうと思わぬトラブルになることも考えられますの参考にしていただければと思います。
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