整備士向けの自動車異音探知器を格安で作ってみた

雑学、ネタ

どうも こんにちは 今回はお客様からのご用命でよくある

なんか変な音がする

と、いった異音に関する整備を少しでも楽にできないかといった私も含めた整備士の悩みを少しでも解消すべく整備士歴10年以上の一級整備士が点検時の愛用している自己流異音探知機を紹介していきたいと思います。

そもそも異音とは?

今回議題としてる異音とは車を乗る中で普段と違う音、違和感を感じる音、故障かも?と感じる音を言います。

自動車はいくつもの部品で構成され部品が色々な方法で取り付けられており、そこに自動車が動くことでまた色々な力が加わりますのでなにかしらの音がでます。当たり前ですが正常に作動してもエンジンであったりエアコンやタイヤなどの動くものから音がでます。

この様々な音が入り混じる中からお客様が感じる音を確認把握し原因究明をする。

この異音の原因を探究して直すことも整備士の仕事の1つとなっています。

異音の原因一例

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いろいろな場所、要因から異音が発生をします。

まずは簡単にこんな異音がありますよというのをまとめてみました。

エンジン系

エンジンが作動しているときにでている異音。
走っていなくても異音が発生していてエンジンの回転に連動していることが多いです。

エンジン系異音一例

補機ベルトの緩み
→キュルキュル音

エンジンオイル不足
→ガラガラ(エンジン音が一回り大きい)

エンジン補機類の部品の緩み
→カタカタ音など

マフラー系
→ガラガラ音など

走行時に発生する異音

走行している時にです発生する異音。
速度に連動している異音が多いです。
どのような時に異音がしているかを見定めて点検を行いましょう。

走行時の異音一例

タイヤ
→ゴー音

ベアリング系
→ゴー音

こもり音
→ボー、ウォーン音

風切音
→ザー音

ブレーキ
→キー音

どこから音がでているかよくわからない音

どこからともなく音がする。
どこから異音がでているかを探究してそこから修理を行わなくてはなりません。

このパターンがとても厄介です。
自動車からでる音は反響や部品を伝って異音の発生源がどこなのかというのがとても分かりにくいです。

今回はこの厄介などこから異音がでているのかがわからないパターンの点検を楽にする方法をご紹介します。

異音発生を探求する方法

上記でも書いてありますが自動車の異音には反響や部品を伝って右の方から音が聞こえる!!と思っても実際は左からだったりすることがあったりします。

なので自分の耳には頼らずマシーンに頼ろう笑

ネットで異音探知機などで検索するとよい商品があります。

概要

高性能振動センサを使用し、自動車の異常音の発生源を発見する為のツールです。通常、異音の原因特定には、多くの時間を費やしてしまいます。特に自動車走行中の異音は、ベテランのメカニックでも難解な修理作業と言われています。
本音源探知器は、高性能振動センサとLEDにより、異音源を可視化、より早く正確な音源探知を可能にしました。世界各国で使われている、メカニック必須の小型ハンディーツールです。

特長

■LEDにより、4ch同時に異音レベルを可視化、異音源がわかり易い
■高性能振動センサにより、低~高周波域迄、あらゆる異音に対応
■Gain切り換えにより、小さなレベルの異音も、正確にキャッチ
■5mのケーブルにより車全域の計測が可能です。
■アナログ電圧出力機能付き(オプションケーブル別売り)
■電源は、シガープラグ、電池(単3-4個)の両用

用途

  • 自動車内各部の異常音発生源探知
    エンジン・サスペンション・
    ミッション・デフ・
    回転部分等の関係の異常音発生源探知燃料
    パイプやクーラーパイプ内の流動音
  • 回転部のベアリング摩耗音確認用途
  • 機械の異常音発生源探知

出典:https://www.easy-measure.co.jp/product/product09.html

私がディーラーで働いていた時にサービス本部に一つだけこの探知器がありました。

当時、ご用命で

「ハンドルを一定角できりつつ凸凹道を通るとカタっという音が運転席の足元あたりからする」

という異音の故障探求をしていましたが室内の運転席の足元から聞こえるのですが足元のどこから発生しているのがわからなかった為、この異音探知器をつかい故障の箇所を発見した過去があります。(結果、運転席の下あたりの下廻りの溶接スポットから発生していました。)

この探知器があればよいのですがこの探知器には欠点があります。

それは高い・・高い・・高い!!

 

この探知器本体で8万円!!

他にも類似する商品はありますがどれもお高いです^^;

私のお小遣いでは年に数回出動するかしないかの精密機械にこの金額はだせません;;

しかしここまでのクオリティなのでお高いのはまぁわかります。

でもお高い探知器がなくても異音探求したいじゃないですか?

・・・そしたら変わりになるものを自分で考えて作りましょう!!

というわけで自己流の異音探知器の出番です。

自己流異音探知器の紹介

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紹介の前に私が異音探知器で故障探求をしたいシチュエーションは異音がどこからでているか分からないそれを数値化して確認をしたいというものです。

異音を聞きたいというのであればサウンドスコープがオススメです。

音の数値化をしてくれるのは騒音計がありますが騒音などを数値化してくれるのはよいですが異音の発生源を絞るには難しく感じました。

音を数値化してグラフにできれば点検の箇所ごとに測定を行えば異音の発生源の特定に役立つ!!

という思考からたどり着いたのが・・

スマホアプリです。

当たり前ですがスマートフォンは電話なので音を感知できます。それに加えてアプリを使用すれば数値をグラフ化することができます。

実際に私が使用しているアプリがこれです。

騒音測定器:Sound Meter

騒音測定器:Sound Meter

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私のスマホがアンドロイドなのでこのアプリを使用していますがiPhoneでも同じ機能のものがありますので騒音計などで検索をしてみてください。

ただアプリをダウンロードしただけだとスマホのアプリのマイクからの音のレベルを図るだけになってしまうので異音の測定もしにくいです。

そこで私はスマホにマイクをとりつけました

マイクを取り付けることで狭い隙間や手が届かないところの音を数値化することができます。

 

上記のスマホ専用のマイクをアマゾンさんより購入しました。価格も性能も納得です。

結論として私はスマホ+マイクで異音探知器として使用しています。

ちなみに装着するとこんな感じです。

 

実際に異音探知器を使ってみる

アプリを起動するとこのような画面になります

 

上側にメーターが表示され現在何デシベルかわかり、下側に時間経過でどのくらい音が変化したか分かるグラフになっています。

本来は騒音などをはかるものですがマイクを使いピンポイントの音を測定することにより異音点検に役立てます。

実験

ためしに異音がどのようにグラフに表されるのかを確認してみましょう。

やりかたとしては助手席のドアのマスキングされた部分をかるく指でトントントンと5回ノックしてこのときの音がどのように変化するかをみてみましょう。

 

↑かるく5回ノックします。

1、運転席のシート部

写真では少しわかりにくいですが運転席のシートにマイクを置いて測定をしていきます。

 

1、運転席シート部の測定結果

 

ちゃんと5回音がなっていることがグラフにて確認ができます。

音の最高値が60デシベルというのも確認できます。

2、助手席のシート部

運転席同様に助手席のシート部にマイクを置いて測定します。

 

2、助手席シート部の測定結果

 

音が発生したときは約60~62デシベルとなっています。

運転席より音の発生部に近い為、少し数値が高くなっています。

3、助手席リヤのドア部

 

助手席の後ろのドアのパワーウィンドウスイッチのあたりにマイクを置いて測定を行いました。

3、助手席リヤドア部の測定結果

 

最大値が66デシベルで音発生時の数値がシートの位置の測定値より一回り大きくなっているのがわかります。

4、助手席フロントドア部

 

室内で音から一番近い助手席フロントドアの位置のドアの部分で測定を行いました。

4、助手席フロントドアの測定結果

 

最大値が71デシベルと一番音が大きいというのがグラフを見てもわかります。

このようにしてマイクの位置を動かし異音の点検の参考にします。

ちなみに・・音を発生させた箇所の一番近い部分にマイクをあてて測定もしてみました。

 

最大値は73デシベル。やはり発生もとが一番数値が高いことが数値で判断できます。

 

参考までに

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このアプリは騒音を測定するものであって振動を測定するものではありません。異音と振動は大きく関係があります。

振動の測定も点検の材料に加えたい場合は

地震計、振動計

地震計、振動計NETIGEN Kluzowicz sp. j.無料posted withアプリーチ
 振動を計測するアプリもあります。
ただ振動を感知するセンサはスマホ本体なので点検したい部分にスマホを置いて点検する流れになります。

まとめ

以上が自己流の異音探知器の紹介でした。タイトルにて探知器を作ってみたと。うたっていますが実際はスマホにマイクを付けただけというオチですが逆に誰でも行えると思います^^(タイトル詐欺

上記の実験はわかりやすくするために極端な異音を想定して行いましたがマイクの位置を変えるだけでグラフに数値がでるので、走りながらでないと音が確認できない時、耳を澄ますことができない時などに役に立つと思います。スマホなのでスクリーンショットがとれるのも◎。

この記事が少しでも皆様の参考になっていただければ幸いです。

おわり。

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