どうもこんにちは 今回はホンダのアクティのバックランプ左右点灯せず。という故障について解説していきます。
整備士歴10年以上の1級整備士がこの故障事例を解説します。
この手の故障事例はベテランの整備士さんは一瞬で不具合箇所が経験則で分かるかと思いますが最近の車だとあまり故障しないので若い整備士さんは割と迷宮入りをしてしまう可能性もあるかなと思い記事に残しておきます。
車両
アクティ
HA4
症状
バックランプ左右点灯せず
点検、診断
現象確認後まずバルブを確認してみます。
年式的にも同時に球切れもあり得なくはないので・・。電球はパット見切れてなさそう(交換時期ですが)
電球手前まで電圧が来ているか一応確認
→きてない
電球より手前で左右一緒にバックランプの電圧を流している部品・・・
そう!!バックランプスイッチです。
バックランプスイッチが不良か確認するにはバックランプスイッチ配線を抜き車両側の配線を線間でショートさせてバックランプが点灯すればバックランプスイッチ断線という判断ができます。
ちなみにアクティのバックランプスイッチの場所は・・
荷台のカバーを外し・・
スターターの上らへんについています
ショートさせてみるとバックランプが点灯しました
よって原因はバックランプスイッチとなります。
ちなみに作業は19のスパナを使用します。
バックランプスイッチのどこが悪いかを点検する
バックランプスイッチを交換しバックランプは点灯し作業は完了したわけですがバックランプスイッチのどこが悪かったかを余談として点検をしておきます
正常であればスイッチが押されていない時はオーバーレンジ(断線状態)スイッチが押されているときは導通(電気を通す状態)となります。
交換した部品でいざ点検!!
スイッチOFFでオーバーレンジ
スイッチONの時にテスターの表示が変わり導通を示しました。
あれ?正常じゃね?
個人的な予想では内部断線か配線とスイッチがくっつくハンダがはがれているのかなぁとか思っていたので正常に動くのは予想外でした。
正常に動いたことから接触不良でもおきているのかなぁとか思っていたら先輩が
「スイッチの先端がすり減ってうまくスイッチを押せなくなってしまうんやで」
と教えてくれました。
よく見るとたしかにすり減ってる・・。
このくらいのすり減りでホントに押せなくなるのかは若干の疑問とも思いましたがこれ以上調べようがなかったので先輩を信じたいと思います。
もし原因を知っている人がいましたらコメントなどで教えていただければ幸いです。
まとめ
冒頭にも書きましたが古い車の鉄板整備なのでベテラン整備士さんにとっては当たり前になってしまうかもしれませんが経験が少ない整備士さんからしたら球切れじゃないのにライトが点かない・・なぜや!?
と思われる人もいるかも!?と思いましたので記事にしておきました。
また故障事例になりそうなお車が入庫したら記事にまとめたいと思います^^
おわり
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