どうも こんにちわ 今回はエアコンガスクリーニングを紹介します。
こんなお悩みに関してエアコンガスクリーニングを施工することで解決できるかもしれません。整備士歴10年以上の一級整備士が解説をします。
今回はガス圧正常でエアコンが以前より効かなくなったというご用命の車にエアコンガスクリーニングを施工してみました。
エアコンが効かなくなる原因
仕組みだけで言えば冷蔵庫のように冷媒ガスがぐるぐる循環するだけなので冷えが悪くなることはありません。
しかし実際は故障してしまったり、故障していなくても冷えは悪くなります。
・エアコン装置の故障
・外気循環にしている
・コンデンサーに汚れ詰まりがある
・ガスの量が減っている
・エアコン装置の故障
言ってしまえばエアコンも機械なのでいつかは壊れます。壊れ方も機械的、電気的、ガス漏れなど様々です。
・外気循環にしている
外気循環をしていると車外の暑い空気を冷やして車内に送るため冷えは悪くなります。
ちなみに私自身が夏場に内気循環と外気循環で温度差を数台計測しましたら平均約3℃温度が変化しました。
・コンデンサーに汚れ、詰まりがある
これは故障とまではいきませんがコンデンサーの汚れ、詰まりがひどい場合熱を持ったガスを効率よく冷やすことができず結果冷えが悪くなります。
・ガスの量が減っている
ガスの量は上記で書いた通り仕組み上は減りませんが、エアコン関係のメーカーの人から話を聞くと、実際は振動などで配管の継ぎ目などから、少量ずつガスが漏れ出てしまっているそうです。
この少量ずつガスが減ってしまった状態を改善してくれるのがエアコンガスクリーニングです。
エアコンガスクリーニングとは?
エアコンガスクリーニングとは冷媒ガスを回収、測定、真空引き、配管漏れチェック、オイル成分や不純物を除去、適正量を全自動で調整補充をしてくれるスーパーマシンです。
実際に施工してみた
私のお店はこのスーパーマシンを持っていないので、今回はいつもお世話になっている青年部の先輩の工場にて施工させてもらいました。
感謝!!整備工場同士の横のつながりは重要です♪
今回使用させてもらったエアコンガスクリーニングマシンはsnap-onという名のエムケー精工のエアコンフレッシャーという商品です。
設置、計測
高圧、低圧を繋いでまずは現状のガス圧を確認します。
基準圧より若干高圧が高いですが許容範囲としています。
回収、ガスクリーニング
510gのガスを回収できました。回収する際にフィルターを通すことで不純物も除去しています。
ちなみにこの車両の本来入っているべきガス量は830g。
320gも少ないということが分かります。
真空引き、適正量補充
適正量を設定し、全自動でやってくれるのであとはただ待つだけです。
完了
施工完了後のガス圧です。(若干高圧下がりましたネ
充填量830g
追加量320g
という結果でした。
施工結果(効果)
同条件で吹き出し口の温度を計測しまして施工前は・・
20、4℃でした。
施工後は・・
なんと14、4℃!!
エアコンガスクリーニングを施工したことでー6℃の改善がみられました。
※余談ですがこれが私が使用している温度計です。ペン型ではなくピンポントの温度を測定でいるようにコード付きのものを使っています。参考までに。
他車種の施工結果
先輩が過去データをいくつか分けていただいたので紹介をします。
車名 | ガス補充量 | 温度差 |
コペン | 250g | ー6.0℃ |
セレナ | 180g | ー3.8℃ |
クラウン | 170g | ー2.8℃ |
フィット | 225g | ー4,3℃ |
温度差はー1℃前後も何台かあったそうですが施工をすれば冷えるようになっているそうです。
Twitterでよく絡ませてもらっている達也さんのブログ記事でエアコンガスクリーニングの施工結果を知ることができます。合わせて読んでみてください^^
施工費用
決められた施工費用はありません。
軽自動車、ハイブリット、ガスの種類によって価格が変わる場合がありますがおおよそ7千円~1万5千円前後だと思います。
ちなみに大手カー用品店で7000円くらいでした。
詳細は取り扱っている最寄りのお店にお問い合わせしてみてください。
ちなみに施工する際に WAKO’Sのパワーエアコンプラスを一緒に施工することで更なるエアコン機能向上が見込めますので施工する際は検討してみるのも良いかと思います。
全自動で7千円~1万5千円も?・・と思われる方がいるかもしれませんが、この全自動マシン本体がとても高価なものなのです。ある程度の施工料はご理解していただければと思います。
何卒ご理解お願い致します。
注意点
・エアコンクリーニングはあくまで正常なエアコンのガス量を適正にするもので故障、ガス漏れをしている車両のエアコンが改善するわけではありません。
・他のメーカーの製品は分かりませんがエアコン点検用の蛍光剤を入れてしまった車両はエアコンクリーニングは使用できないそうです。
・施工する機械がエアコンガス(次世代エアコンHFO-1234yfなど)の種類、ハイブリットの有無で対応していない場合がありますので施工する前に確認する必要があります。
次世代エアコンガスに関してはこちら参照
まとめ
今回はエアコンガスクリーニングについてまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。
冷えが改善されるだけではなくエアコンの負荷が減るので結果的に燃費改善もはかれます。
以前より若干エアコンが効かなくなった気がする・・。という方はエアコンのガス量が減っているからかもしれません。エアコンガスクリーニングを施工してみましょう。
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