どうもこんにちわ 今回はミラジーノL650Sのエンジンチェックランプ点灯の故障事例の解説をします。
・エンジンチェックランプ点灯
・エンジン不調
・P1300イオン電流システムのダイアグがついた
上記のような症状がでた場合、今回紹介する故障事例が原因の可能性があります。整備士歴10年以上の1級整備士が解説します。
車両
L650S
初年度 平成19年10月
走行距離 約11万㌔
ご用命(症状)
・エンジン不調
問診、現象確認
問診
・エンジンがガタガタ震えだした(常時)
・その後エンジンチェックランプが点灯した
現象確認
・エンジンチェックランプ点灯を確認(その他のランプは異常なし)
・エンジンの震えを確認(停車時、走行時、電気負荷時、シフト位置関係なく常時震えている)
点検、診断
エンジンの震え的に1気筒動いていない雰囲気を感じつつ診断機にてダイアグを確認
→『P1300 イオン電流システム』
修理書で概要を確認
修理書によるとイオン電流検知信号に異常が発生した時に点灯する(信号系統の断線、短絡など)
イオン電流システムってなんや?という疑問がでてくるかもしれないのでイオン電流システムを解説します。
一部のダイハツ車に用いられている仕組みで、イグニッションコイルの中にイオン電流検出回路が組み込まれており燃焼中に発生したイオン電流をスパークプラグにより検出することでシリンダ内の状態を検出できる。これにより失火検知、燃焼限界を検知出来て燃焼状態が最適になるように点火時期を制御することができるシステム。
まとめるとイグニッションコイルの内部の回路の数値に異常があります。ということ。車両の状況からみても1気筒死んでる(作動していない)疑惑なのでパワーバランス点検を行います。
いっけーコイル!でんきショックだー!!! pic.twitter.com/FvHsZ130lI
— ヤヱ@一級整備士、ブロガー (@yae_shinryou_jo) February 15, 2021
これにより失火状態となりエンジン不調とともにエンジン警告灯が点灯したと判断できます。
交換部品
お客様より了承を得て社外新品での交換作業(3本)となりました。
作業はエアクリーナーを外せばすぐできますので割愛
エンジン不調が改善。診断機で異常がないことを確認し作業完了としました。
まとめ
今回はダイハツ ミラジーノ チェックランプ点灯P1300イオン電流システムの故障事例を解説しました。
メーカーごとに仕組みが違うのでこの辺はイオン電流?なんじゃそりゃ?となった人もいるかもしれません(私は最初なりました笑
このミラジーノの車種だけでいっても4WDにはイオン電流システムは搭載していなかったりするのでダイハツ車全てにあるシステムではありません。整備士側の人はその辺も把握し参考にしていただければ幸いです。
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