どうもこんにちわ 今回はチェックランプが点灯しない不具合として、エア吸いをデータモニターからの判断、解説をしてみたいと思います。
整備士歴10年以上の1級整備士がエア吸いについて解説をします
※今回はアフロメーターのあとのホース切れを起こした場合(エア吸い)の故障診断手順を解説します。これによってエア吸いの点検手順を理解できるかと思います。
現象確認
・走行中はそこまで気にならない
・チェックランプ点灯なし
ダイアグをみてみる
メーターにチェックランプが点灯していなくてもダイアグがはいっていることがあります(2トリップ)のでまずは故障診断のベースにもなりえますのでダイアグをチェックしてみましょう。
※エア吸いの場合は空気の量が多いだけなので基本的にはダイアグは点灯しません
データモニターを確認する
ダイアグが入っていなかったら診断装置の役目は終わり。と思っている整備士さんがいましたらその考えは改めてください。
データモニターでどの辺が調子が悪いのか分かることが多々あります^^。
空燃比学習値、空燃比補正値を確認しする
誤差はあれど調子のよいお車は学習値、補正値は100%に近い状態をキープするようにコンピュータで制御しています(100%の言い方はメーカーで異なります)
空気と燃料のバランスが悪くなるとここの数字が変化してきます。
上の図のように補正値が125%の場合空燃比のリーン系の何かしらの不具合があるということがわかります。
補正値が増えるとリーンになるのがわからない人の為に説明を入れておくと
補正値125%はコンピュータが
「空気と燃料のバランスで燃料が少ないという情報を得た!バランスを整えるために燃料の量を増やすんや~!!」
という流れで現在リーン系(空気が多いor燃料が少ない)ということがわかります。
O2センサー(空燃比センサー)を確認する
先ほどの説明したように空気が多いor燃料が少ないという切り分けでの参考の情報をくれるのがO2センサーです。
O2センサーの説明をしておくと排気ガスの中の酸素濃度をみて燃料のバランスを確認してコンピュータへ情報をあたえる役割をしています。
・正常時0Vと1Vを繰り返す
・リッチ(燃料が多い)だと1Vの方へ
・リーン(燃料が少ない)だと0Vの方へ
クウネンヒセンサーだと0V~5Vなので少し違いますが・・^^;
O2センサーの点検で起こりうるミス↓
正常だと下の図のように0Vと1V繰り返します。
エア吸状態だと常時下へはりついています
これはずーーーっとリーンだよ!!って意味ですね笑
安定して空気が多いか燃料が少ないかがわかります。
ちなみに同じリーンで燃料の少ないパターンの例でインジェクタ1個不良だとこんな感じになります。
4分の1が燃料でていないので安定しないばらつきのあるグラフになります。
O2センサーで常時なのかどうかを見比べることができます。
ここで燃料系だと燃料フィルタのつまりなど全体的に燃料が少ない判断なので燃料噴射量なども確認しておきましょう。
確認しつつ常時だと空気が怪しいなぁとなります(たぶん
エアフロメーターの基準値かどうかを確認する
空気系が怪しいなぁとなったらセンサー系で疑わしいのはエアフロメーターの特性ずれなども同じような症状になったりします。
基準値を確認してセンサー不良なのかその他の不良なのかを見極めましょう
エアフローメーターの記事も書いていますのでもしよろしければどうぞ
いざエンジンルームへ点検へ
エア吸の可能性ありと判断したらその付近の部品を点検してみましょう(パーツクリーナーぶっこめー)
まとめ
以上がデータモニターを活用してのエア吸いの点検方法の一例でした。
エア吸いかどうかを見極める方法として回転数をあげると吸入の要求値もあがるのでほぼ正常の値がでます。
となるのですが実際やると車種にもよりますが、よくわからんくね?ってなったりするので参考までにどうぞ。
インジェクタやらならばアクティブテストなどもできますので診断装置を使いこなせれば整備士としてのスキルがあがりますので是非とも診断装置をいじってみてください。
おわり
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