外車(輸入車)の車検費用は高い?整備工場経営一級整備士が様々な角度から解説

本ページはプロモーションが含まれています
雑学、ネタ

どうも こんにちわ 今回は外車(輸入車)の車検費用について解説をしていきます。

先日、外車に乗っているお客様から・・

この前ディーラーで車検を受けてきたけど国産車に比べて車検代がすっごく高かった。そんなものなの?

といった質問をいただきました。

この質問に対して結論を言うと、国産車と比べて外車の車検費用は高くなります。

理由を下記にて説明をしていきます。

・外車の車検代はなぜ高いのか?
・外車の車検、整備の費用について気になる
・外車の車検はどこでやるべき?

そんなお悩みを民間整備工場を経営している1級整備士が、経験談を踏まえて詳しく解説します。

車検費用が高くなる理由は?

車検費用が高くなる理由を、諸費用、整備費用、部品代に分けて解説をしていきます。

諸費用

車検を受ける際に整備代とは別に自賠責保険料、重量税、印紙代といったいわゆる諸費用がかかります。

諸費用に関しては国産車、外車に金額の違いはありませんので外車だから諸費用が高くなるといったことはありません。

ちなみにサイズが大きい車(車両重量が重い車)を乗ると車検時にかかる重量税が高くなります。(国産車も同様)

例えば乗用車、車両重量1000㎏以下の重量税は16400円(除エコカー、13年未満)。
同じ乗用車でも車両重量2500㎏以下の重量税は41000円(除エコカー、13年未満)となり車検時に重量税だけで24600円の差が出ます。

外車の車検費用が高くなる理由とは直接関係ありませんが、予備知識としておいておいます。

車検の諸費用は国産車でも外車でも変わらない

整備費用

整備費用はお店によって異なりますので全てのお店が同じとは限りません。という前提条件で話をします・・が、

結論を言うと車検時にかかる整備費用は国産車より高いです。

理由としては・・
・工賃が高い
・修理箇所が増える可能性が高い

・工賃が高い
国産車に比べて工賃が高くなることが多いです。工賃とは簡単に言えば作業する時間によってかかる金額です。

作業時間がたくさんかかれば工賃は上がる仕組みとなっています。

私の経験として、オイル交換、エアクリーナー(エンジン内のエアーフィルター)点検などの軽作業を行うだけでも国産車に比べてカバーやネジがたくさんついていたりして国産車の倍近く作業時間が掛かたことが何度もあります。

車検時の点検する項目は国産車、外車で違いはありませんが、点検にかかる時間は大きく変わることがあります。

もちろんメーカー、車種によって違いはありますが一般的に国産車より外車の方が作業時間が多くなることが多いので車検時の法定点検料は国産車より高くなります。

 

横のつながりで外車を取り扱う整備士さんに話を聞きました。

外車を専門で扱うお店の整備士さんよると・・

車検時の点検料は国産車の2倍ほどの金額設定をしている。

大手中古車販売店の整備士さんによると・・

一律で1万円以上の上乗せた価格でやっている。

といったように金額の違いはあれど工賃は国産車と比べると高くなります。

作業時間がかかる=工賃が高い

同じ理由で国産車でも高級車は工賃が高い傾向にあります。

 

・修理箇所が増える可能性が高い?
これは私の経験談になりますがフォルクスワーゲンの車検整備で7年目の車検時にウォーターポンプから冷却水漏れが発生し、ウォーターポンプの部品交換となりました。

この時、修理工程の情報を一部アドバイスを貰う為にディーラーへ問い合わせを行った際、「この型の車種はこのくらい走るとだいたい冷却水漏れが出ますからねぇ」と漏れるのが当たり前のような雰囲気で話してくれました。

こういった話を外車ではよく聞きます。これは裏を返せば日本車が壊れにくいという考え方もできるかもしれませんが外車の修理箇所、費用は国産車より高くなる傾向にあると感じます。

 

他にも国産車、外車の両方の正規ディーラーを経験している整備士さんによると・・

定期的に交換する油脂の種類が多く、交換頻度も早い。
プラスチック製の部品が多く経年劣化が早い。
部品の精度が悪く感じる。

このような修理費用が高くなる要素しかないお話も聞きました。
故障個所、修理費用は国産車より高い傾向にある

部品代

部品代は国産車より高いです。これは部品の供給が本国からの送られてくるので輸送費用が発生してくるので国産車と同型の部品だとしても高くなります。

国産車の部品より外車の部品の方が基本的に高い

実際にどこで車検を受けたら良いの?

自動車検査員の資格を持ち民間整備工場を経営する私からの結論を言えば正規のディーラー、もしくはその外車の車種を専門として取り扱っている工場に出すべきだと考えます。

自分で工場を経営しているのに、他でやった方が良いというのには理由があります。

理由としては、整備情報、工具などがあげられます。

整備情報は故障が発生した時に必要になることが多い修理書、配線図などの情報を民間整備工場は見ることができません。

整備工場はFAINES(ファイネス)というシステムで整備情報(修理書、配線図)を把握することができるのですが外車の場未対応。さらに正規ディーラーにお願いをして修理書のコピーを貰うことすら断られることが多いです。

情報がない状態での整備は効率が悪く精度も下がってしまいます。よって情報を持っていない工場での整備はあまりおすすめをできません。

もう一つの理由は工具です。外車の整備は国産車の整備では絶対使わないような工具を使うことが多々あります。外車用の工具を持っていない整備工場ではそもそも作業をすることができないため正規ディーラー、外車の車種を専門として取り扱っている工場での入庫をおすすめします。

整備業界最強YouTuberの森本モータースさんもMorimoto Garage Vlogのチャンネルで同じような内容をおっしゃっています。

よって、私は正規ディーラー、外車の車種を専門として取り扱っている工場で車検は受けた方が良いと考えます。

ちなみに正規ディーラー、外車の車種を専門として取り扱っている工場の車検はお高いです。

外車を乗るということはそういうことと割り切って予算は多めに確保しておきましょう♪

まとめ

今回はお客様の疑問から外車(輸入車)の車検費用についてまとめてみました。

参考にしていただけると幸いです。

おさらい
・車検の諸費用は国産車でも外車でも変わらない
・国産車に比べて外車は作業時間がかかる=工賃が高い
故障個所、修理費用は国産車より高い傾向にある
・車検は割高だけど正規のディーラー外車の車種を専門として取り扱っている工場へ

 

最後に外車の車検を安めに済ませたい、もしくは近くに正規ディーラーがなくどこで車検を受ければよいか分からない。という人に軽くアドバイスをしておきます。

そんなときは輸入車専門工場

それはインターネットで、最寄りの外車の車検を受けることができるかを判断して比較することです。例として楽天Car車検を上げておきます。楽天Car車検は輸入車OKという項目で絞り込むことができるので最寄りの車検が可能なお店を絞り込むことができます。

 

 

その他にも全国200社の工場が対応!輸入車専門【buv.LABO】 ←こちら整備工場を検索することができます。最寄にお店があれば連絡してみましょう

 

今回の記事で情報提供を頂いた方
・同じ支部の整備振興会青年部の経営者様
ヒロブログを運営されているヒロ
転職3社目の現役整備士のブログを運営されているマサタカ
情報提供ありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました