どうもこんにちわ 今回はダイハツムーヴ(LA100S)のエコアイドル(ecoIDLE)のランプがオレンジ色に点滅したという故障事例とエコアイドルランプの消去方法を解説します
・メーターにエコアイドルランプが点滅した
・バッテリー交換をしたがエコアイドルランプの点滅が消えない
上記のような症状がでた場合、今回紹介する故障事例が原因の可能性があります。消去方法を含めて整備士歴10年以上の1級整備士が解説します。
動画
音声でも内容が分かるように同じ内容を動画にしてみました。合わせてご視聴いただければ幸いです。
車両
LA100S
ご用命(症状)
・バッテリー交換したけどエコアイドルランプのオレンジ点滅が消えない
エコアイドルランプ(ecoIDLE)とは?
ダイハツ車のアイドリングストップに関しての車両の状態、システムの異常を知らせてくれるランプです。
具体的には色、点灯、点滅、消灯で状況を知らせます。
・エンジンスイッチ ON時
・アイドリングストップ可能なとき
・アイドリングストップ中
・アイドリングストップからエンジン再始動時
・アイドリングストップ条件ではないとき
・アイドリングストップ中エンジン再始動時
・アイドリングストップ中、運転席シートベルトを外したとき
・アイドリングストップ中、運転席ドアを開けたとき
・アイドリングストップ中、ボンネットを開けたとき
・ecoIDLE OFFスイッチを押してアイドリングストップ作動を停止時
・システムに異常があるとき
・バッテリー、スターターが交換時期のとき
今回は一番下の異常がでたときに発生するオレンジ色点滅の故障事例を解説します。
現象確認
・エンジン始動時にecoIDLEランプがオレンジ色に点滅を確認
点検、診断
診断機にてダイアグコードを確認
→「P1602 始動時電源電圧低下異常」
修理書にて詳細を確認すると、始動時のバッテリー電圧が一定値以下だとこのコードが入力されるとのこと
ちなみに点滅した場合フェイルセーフに入りアイドリングストップを行わなくなります。
バッテリーを確認すると5年未交換。バッテリーテスターの結果も交換時期とでましたのでバッテリーが原因と判断しました
ちなみにムーヴのアイドリングストップ対応バッテリはM-42です
原因が分かり新しいバッテリーを交換して作業完了・・・と思いきやエコアイドルの警告灯は点滅が解消されれません
エコアイドル点滅の解除方法 ダイアグ消去方法
結論から言えばエコアイドルの点滅のダイアグ消去方法はIGをLOOKにした状態で「ECU B」と「B/UP」のヒューズを60秒以上抜き取ることで消去されます。
(冷間時は60秒より長くなる可能性あり)
ムーヴのヒューズ位置はグローブボックスの奥とエンジンルームにあります。
グローブボックス奥に「ECU B」と「B/UP」の二つのヒューズがあり抜いてみたのですがリセットできませんでした。
よくよく確認するとエンジンルームにも「B/UP」ヒューズがあり3つのヒューズを抜くとリセットすることができました。
グローブボックス奥ヒューズ位置
エンジンルームヒューズ位置
まさかバックアップヒューズが二つあるとは・・
ダイアグ消去時の注意点
注意点としてはメイン電源とバックアップを同時に外しているのでバックアップされているデータが消えてしまうということです。
おそらくこれを防ぐ方法はない気がします(ナビ側だけ電源供給する?)のでこうなることを把握しておく必要があると思います。
まとめ
今回はムーヴ(LA100S)のエコアイドル(ecoIDLE)のランプがオレンジ色に点滅についてまとめてみました。
以前にタントで同じダイアグがでてリセット作業をしたのですがタントのヒューズ位置はエンジンルームのみでした。
車種によって位置が違ってくるので取扱説明書や修理書を確認して作業を行うようにしましょう。
参考にしていただければ幸いです。
おわり
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