どうもこんにちわ 今回はマツダ CX-5(KE2AW) 冷却水(LLC漏れ)という車両が入庫しましたので不具合を解説していきます。
・水温計が上がってしまう
・冷却水サブタンクが減っている
・冷却水臭い
・アンダーカバーなどに緑の水の通り道の跡がある
上記のような症状がでた場合、今回紹介する故障事例が原因の可能性があります。整備士歴10年以上の1級整備士が解説します。
車両
KE2AW
走行距離:約13万キロ
ご用命(症状)
・LLCサブタンクが空っぽ
現象確認
エンジンルーム確認
サブタンクが空っぽなのを確認
LLCが焼けた匂いを確認
下回り確認
下回りを見てみるとアンダーカバーに冷却水の流れ出た跡を確認。
点検、診断
冷却水の漏れ出たあとをたどると・・
エンジン助手席側のリザーバータンクの前くらいから冷却水が垂れ出ているのを確認しました。
カバーを外しライトをあててみると・・
少しわかりにくいかもですが写真左上の冷却水をバイパスしている黒いプラスチックのパイプから冷却水が漏れていました。
点検はラジエーターテスタにて圧をかけて点検をしたら目視で簡単に漏れを確認できました。
交換作業
交換作業は、ぱっと見インマニ外なきゃ無理?という位置に付いていました(ホースがインマニの後ろを通っている)がEGRパイプ、スロットルボデーあたりを外すくらいで隙間ができたのでインマニは外さずに作業ができました。
交換部品はこちら
対策部品に交換し漏れがないことを確認し作業完了としました。
最強フォロワー様達からの貴重な意見
以前私がこの冷却水漏れに対してこんなtweetをしました。
CX-5冷却水漏れ
圧をかけるとEGRらへんのホース奥のバイパスパイプ?(黒いプラスチックパイプ)から漏れを確認👾
この症状は車種的にはじめて出会ったけどのわりとあるのかしら? pic.twitter.com/xezSBjcCNc— ヤヱ@一級整備士、ブロガー (@EiwICXXTHg9NR2B) November 4, 2020
ありがたいことにマツダディーラー、マツダディーラーでの経験をもつスーパー整備士様達より貴重なコメントをいただきました。
結構あります
今は対策品で金属製のパイプに部品変わってますがインマニ脱着必要なんで結構手間かかります— ゆう@車より工具好き (@peka_pon) November 4, 2020
あるあるです!
致命傷になるので交換必須ですオーバーヒートすると、アルミブロック×ディーゼルなのでヤベェです😇
KE型CX-5なら年式的にも、予防整備でやっておくべき案件かと😨
— ヒロ*転職した整備士ブロガー* 次回スペース5/19🥺 (@na6ce55hiroshi) November 4, 2020
ちなみにコメントをいただいたヒロさんは元マツダディーラーで働いた経験を持ちヒロブログという超有益ブログを運営されている方です。是非とも覗いてみてください♪
私自身はこの故障事例に初めて出会いましたがディーラーの現場目線だとあるあるレベルの故障事例とのことです(まぁ対策部品になっていますしね^^;
まとめ
今回はCX-5の冷却水漏れの故障事例についてまとめてみました。
冷却水漏れに気づかず乗り続けてしまうとオーバーヒートの危険性があり最悪エンジン内部が壊れてしまいます。そうならない為にもユーザーは定期的な点検をすることをおすすめします。
また私の工場のようにCX-5の入庫車両が少ない整備工場さんはこんな症状があることを把握していただければ幸いです。
仮に修理をしないで車を買い替えるかも?と考えている人はまず乗っている車を査定してみましょう。
無料で査定がしたいのならば査定比較.comで必要事項を入力するだけでスムーズに査定金額が知ることができます。まずは自分の車がいくらくらいするのかを調べてみましょう。
一括買取査定の流れはこちらの記事で解説しています
1級整備士が自動車一括買取査定サイトを実際に試してみた
コメント