どうもこんにちわ 今回は車内にてエンジンの音が大きいという故障事例を解説します。
今回解説する車両はアルファード(ANH10)ですが車種に関係なしに発生する可能性があります。
そのお悩みは今回紹介する故障事例で原因が分かるかもしれません。
一級整備士の資格を持つ私が詳しく解説します。
症状
車種
型式:ANH10
年式:平成19年
走行距離:約15万キロ
現象確認
・車内に伝わるエンジン音が若干大きいことを確認
(走行中、停車中、、シフトポジションの位置関係なし、)
→足回り、負荷、ミッションではなくエンジンの音が大きいことを確認
・エンジンルームの確認
基本点検(油脂類、ベルト、など)を確認→特に異常なし
エンジンルームで聞くかぎりはエンジン音が大きくは感じなかった。
メンテナンス不良やエンジンオイルが減ってしまっていたりするとエンジンの音が大きくなることがあります。
故障原因
結論から言えば原因はステアリングシャフト(ハンドルの付け根の棒)のまわりのカバー(ゴム)が切れていました。
このゴムが切れてしまうことでエンジンの音がダイレクトに入り室内から聞こえる音が大きくなってしまってました。
診断結果をお客様に伝えたところ・・
走るのに支障がなければ、なおさなくて大丈夫です。
とのことでした。
点検方法一例
点検方法の一例として音を数値化してみました。
カバーに消音テープを貼ってみて室内でエンジン音を計測します。
計測方法はスマホアプリにて計測しました。
パーキング(停車時)
エンジン回転3000rpm
室内の顔の位置あたりで計測
平均77.9dBでした。
消音スポンジあり
感覚としては若干音が小さくなったかな?ぐらいのレベルでした。
数値は76.8dBでした(一瞬回転が落ちたタイミングあり)。
消音スポンジをつけただけで約1dB減ったということを可視化することができました。
まとめ
今回はエンジン音が大きくなったという原因の故障事例をあげてみました。
点検する整備工場向け
音に関しては人によって聞こえ方が違っていたりするので難しい部分もあります。問診力とスマホの力を借りて点検診断を行うようにしましょう。
音がうるさいと感じたユーザー向け
音は故障うるさくなったということは何かしらの故障が発生したという場合も大いに考えられます。整備工場へ相談する場合は、どういうタイミングでうるさいのか(常時なのか?走行時のみなのか?など)を把握したうえで整備工場に相談すると早く原因究明ができるかと思います。
あわせて参考にしていただければ幸いです。
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